油焼け

ワセリンの副作用として「油焼けする」という話をよく聞きますが、これは間違い。その理由を説明します。
油焼けの原因は不純物
不純物の多い油を顔に塗ると、不純物が日光の紫外線に化学反応して色素沈着などのトラブルを起こすことがあります。つまり油焼けの犯人は、ワセリンや植物油の中に存在する不純物です。
不純物は原料に由来する物質と、酸化によって発生する物質があります。原料由来の不純物は、精製の段階でほとんど除去されます。
しかし戦後間もない1950年頃は不純物を取り除く精製技術が発展途上でした。そのためワセリンも不純物が多く混入して色が濃く、現在のものよりずっと酸化しやすいものでした。
現在は精製技術の進歩に伴い、ワセリンの品質も格段に向上しました。医薬品の材料に使われるほどの安全性が確立されています。
ワセリンは酸化する物質がゼロ
購入直後のワセリンなら、不純物による日焼けを心配する必要はありません。むしろ気をつけたいのは、長期保管で発生する不純物です。
酸化とは、空気中の酸素と油が反応することによって品質が劣化すること。つまり開封してしばらく経つと、皮膚を刺激する不純物が自然に発生します。
酸化のスピードは物質によってまちまち。ワセリンは数年、植物油は数日〜数週間で酸化が始まります。
油焼けを防ぐには、スキンケア用のオイル類や化粧品、日焼け止めは古いものを使わないこと。まとめ買いせず、ワンシーズンで使い切れるサイズを購入することが大事です。
化粧品は防腐剤が入ってるとはいえ、開封後は半年を目安に使い切りましょう。
それでも心配ならサンホワイトを
油焼けの不安がぬぐえないなら、最も純度の高いサンホワイトを顔用にしましょう。サンホワイトはほとんど不純物を含まない医薬品品質のワセリン。紫外線を浴びる顔用には一番適した選択肢です。