ワセリンは毎日使っても大丈夫?

ワセリンはとても安全で、一年を通して毎日使えるスキンケア用品。でも皮膚の状態によっては、他のスキンケア用品と同時使用する、または一時中止する必要はあります。どんなときに気をつければ良いのか、判断のポイントを紹介します。
毎日塗っても無害な理由
ワセリンは毎日使っても大丈夫です。現に管理人は一年中使用していますが、ワセリンが原因の肌トラブルとは数年間無縁です(慣れないうちは失敗もしましたが)。
ワセリンの原料は鉱物油で、製造過程で丹念に不純物を取り除きます。薬や化粧品のように、皮膚に強い影響を与える成分を加えません。だから劇的な変化は望めないけど、副作用も起こりません。
長期保管しても品質が劣化しにくい
しかもワセリンは酸素の影響を受けにくく、衛生的に保管すれば2~3年は使えます。
これが植物オイルなら、日を追う毎に酸化が進行。品質が劣化する上に、日焼けのリスクも高まります。そういう意味で、植物オイルで最良のスキンケア効果が望めるのは開封後一ヶ月程度です。
ただしワセリンには紫外線をブロックする作用はありません。よく万能アイテムといわれるけど、足りない要素は他の化粧品で補う必要はありますね。
季節変化や体調に合わせてワセリンの使用量を加減する、必要なら他のアイテムと併用する、あるいは使わない。そういった判断をすれば、極めて安全なスキンケア用品です。
もしもかゆみ、湿疹が出たらどうするの?

毎日使い続けるうちに湿疹やかゆみが生じたら、使用を中断してみましょう。注意したいのは、皮脂の分泌量が増える春~夏にかけて。充分な皮脂があるのにワセリンで油分を補うのは、トラブルの元です。
ワセリンがかゆみを抑える原理は、肌を目に見えない油性の膜で覆うからです。だから皮脂が原因で発生するニキビ、脂漏性湿疹には良くありません。
判断力のない赤ちゃんや子供にワセリンを塗る時は、親が皮膚の状態をチェックしてあげましょう。
アトピー性皮膚炎で悩んでいる人の場合、安易な自己判断でワセリンを使うのは避けたほうがよいでしょう。ワセリンにはアトピー性皮膚炎の原因を取り除いたり、炎症を鎮めたりする効果もありません。必ず医師が処方したものを使うようにしてください。
たまに肌に合わないものに出会うことも
どれも同じに見える白色ワセリンも、相性の善し悪しが出ることがあります。
白色ワセリンっていろんな種類ありますよね。薬局の棚を見ると2~3種類あるし、ネット通販だと10種類以上出てきます。管理人は片っ端から試してきましたが(笑、たったひとつだけ肌に合わない商品があります。
合わないワセリンを塗った時は、皮膚が妙にチクチクして落ち着きません。もしも刺激を感じたら無理して使わず、他の製品に切り替えましょう。